名荷谷村(読み)みようがだにむら

日本歴史地名大系 「名荷谷村」の解説

名荷谷村
みようがだにむら

[現在地名]肱川町名荷谷

鹿野川かのがわダム下、肱川本流が北から北西へ屈曲する地点の北岸に立地する山村。東から南にかけて山鳥坂やまとさか村、南から西にかけては肱川を隔てて宇和川うわがわ村、成能なるの(現大洲市)、北は中居谷なかいだに村に接する。「大洲旧記」所引の慶長十四年七ヶ村御年貢割付帳(一六〇九)に「名荷谷村分 田数弐拾五町四反弐畝弐拾五歩 分米弐百四拾弐石八斗八升 居屋敷四段六畝拾歩 分米四石六斗三升、(中略)畠数三拾五町七反七畝 分大豆弐百拾六石九斗弐升六合」とある。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)喜多郡の項には「高四百六拾四石四斗三升六合 名荷谷村 茅山有」とあり、元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」には「米・大豆・薪・炭・矢竹」の土産が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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