日本歴史地名大系 「向笠村」の解説 向笠村むかさむら 福井県:三方郡三方町向笠村[現在地名]三方町向笠鳥浜(とりはま)村の西南、高瀬(たかせ)川流域を占め、下流に向かって平地が扇形に広がる。向笠峠を越えると遠敷(おにゆう)郡海士坂(あまさか)村(現上中町)。文永二年(一二六五)の若狭国惣田数帳写に「向笠庄四十三丁四反四十八歩」とみえ、「地頭得宗御領処、御家人伝領也」「大神宮御厨」と鎌倉後期の朱注がある。これによれば当地は伊勢大神宮御厨で、荘の地頭職は北条氏得宗がもっていた。大神宮御厨となった経緯は「神鳳鈔」に「向笠(内宮)御厨」がみえ、「件御厨、去正治元年、可為太神宮領之由、国司奉免之上、建仁三年七月十日、被下宣旨之後、同年八月日注、上分口入員数、上分絹拾疋、口入料十疋」と記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by