君子は豹変す(読み)クンシハヒョウヘンス

デジタル大辞泉 「君子は豹変す」の意味・読み・例文・類語

君子くんし豹変ひょうへん

《「易経」革卦から》君子は過ちを改め、善に移ることが際だってはっきりしている。俗に、態度や考えが急変するたとえにもいう。

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精選版 日本国語大辞典 「君子は豹変す」の意味・読み・例文・類語

くんし【君子】 は 豹変(ひょうへん)

  1. ( 「易経‐革卦」の「君子豹変、小人革面、征凶」による ) 君子はあやまちを改めて善に移るのがきわめてはっきりしている。君子はすぐにあやまちを改める。今日では、節操なく変わり身の早いことについてもいう。君子豹変
    1. [初出の実例]「若使聖人生于今世亦必因今之俗今之法而君子豹変 小人革面 天下自治矣」(出典童子問(1707)中)

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ことわざを知る辞典 「君子は豹変す」の解説

君子は豹変す

位の高い者や徳を備えた人物は、時代の変化に応じて自らを改めていく。また、過ちがあればすぐに改める。

[使用例] 日本の明治以来の自由思想も、はじめは幕府に反抗し、それから藩閥を糾弾し、次に官僚を攻撃している。君子は豹変するという孔子の言葉も、こんなところを言っているのではないかと思う[太宰治パンドラの匣|1946]

[解説] 「易経―革卦」にあることば。「豹変」は、豹の毛が季節によって抜け替わり、斑文も美しくなることで、本来は、人格者が潔く過ちを改め、よい方向へと変わることのたとえですが、今日では、地位の高い者が無節操で変わり身の早いことをいう場合が多くなっています。

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故事成語を知る辞典 「君子は豹変す」の解説

君子は豹変す

[参照] 豹変

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