吹き荒ぶ(読み)フキスサブ

デジタル大辞泉 「吹き荒ぶ」の意味・読み・例文・類語

ふき‐すさ・ぶ【吹き荒ぶ/吹き遊ぶ】

[動バ五(四)]
(吹き荒ぶ)風が激しく吹く。吹き荒れる。「寒風―・ぶ師走の街」
(吹き遊ぶ)笛などを慰みに吹く。
「御笛ども―・びておはすれば」〈末摘花
[類語]吹く吹き付ける吹き上げる吹き下ろす吹き込む吹き抜ける吹き荒れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹き荒ぶ」の意味・読み・例文・類語

ふき‐すさ・ぶ【吹荒・吹遊】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 バ四段活用 〙 ( 吹荒 ) 風が吹きあれる。荒々しく風が吹く。ふきすさむ。
    1. [初出の実例]「五月雨の雲吹きすさぶ夕風に露さへかをる軒の橘〈藤原為道〉」(出典:玉葉和歌集(1312)夏・三七四)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 バ四段活用 〙 ( 吹遊 ) 心にまかせて笛などを吹く。なぐさみに笛などを吹く。ふきすさむ。
    1. [初出の実例]「御笛どもふきすさびておはすれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)

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