吹払う(読み)フキハラウ

デジタル大辞泉 「吹払う」の意味・読み・例文・類語

ふき‐はら・う〔‐はらふ〕【吹(き)払う】

[動ワ五(ハ四)]吹いて払いのける。「ほこりを―・う」「風が雲を―・う」
[類語]吹き飛ばす吹き上げる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹払う」の意味・読み・例文・類語

ふき‐はら・う‥はらふ【吹払】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 吹いて物などを払いのける。吹き放つ。
    1. [初出の実例]「おちつもる庭をだにとてみるものをうたて嵐の吹きはらふらん」(出典:いほぬし(986‐1011頃))
  3. 激しく息を吹き出す。
    1. [初出の実例]「乃ち、吹撥(フキハラフ)(いき)、神と化為(な)る」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  4. (けが)れなどを一気にぬぐい去る。
    1. [初出の実例]「声は松風に和して心のちりも吹払(フキハラ)はるべき御寺様庫裏」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉九)

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