呉冠中(読み)ごかんちゅう(その他表記)Wu Guanzhong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呉冠中」の意味・わかりやすい解説

呉冠中
ごかんちゅう
Wu Guanzhong

[生]1919.7.5. 江蘇,宣興
[没]2010.6.25. 北京
中国の画家。中国の水墨画西洋油絵の手法を融合し,風景画に代表される独自のスタイルをつくり上げた。評価の高い風景画の多くは抽象画にきわめて近い。1942年国立杭州美術学校を卒業,1947~50年フランスのエコール・デ・ボザールで学び,フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ,モーリス・ユトリロなどの影響を受けた。1950年に帰国したが政府に裸婦画を非難され,文化大革命初期には農村下放された。1970年代初めに画家復帰を許され,北京の中央美術学院や清華大学などで教鞭をとる一方,香港シンガポール,日本,アメリカ合衆国,イギリスなどの展覧会に参加した。1992年大英博物館で,現代中国人芸術家として最初の展示会が開催された。

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