呉敬恒（読み）ごけいこう（英語表記）Wu Jing-heng; Wu Ching-hêng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

呉敬恒
ごけいこう
Wu Jing-heng; Wu Ching-hêng

[生]同治4(1865)
[没]1953.10.30. 台北
中国国民党の政治家，思想家。江蘇省無錫の人。字は稚暉。 1901年日本に留学，翌年帰国して清朝打倒のための革命団体光復会に加わったが，03年蘇報事件でヨーロッパに亡命。 07年パリで『新世紀』誌を発刊して P.クロポトキンらの無政府主義を中国に紹介した。辛亥革命直後に帰国して唐山大学学長となったが，袁世凱の弾圧を避けて 13年再びヨーロッパに亡命，フランス留学の学生を助ける団体に関係した。五・四運動後，胡適とともに西洋文明の全面的受容や科学主義を唱え，『新信仰の宇宙観と人生観』 (1924) などを著わした。 24年以後，国民党右派を代表する元老として国共合作に反対し，48年総統府諮詢委員となり，国民政府とともに台湾に移った。

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呉敬恒【ごけいこう】

→呉稚暉(ごちき)

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世界大百科事典（旧版）内の呉敬恒の言及

【呉稚暉】より

…名は敬恒。したがって呉敬恒でも呼ばれる。江蘇省無錫の人。…

※「呉敬恒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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