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呼吸器系疾患 こきゅうきけいしっかん disease of respiratory organs

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知恵蔵2015の解説

呼吸器系疾患

気管、気管支、肺などの呼吸器系の病気。空気中に硫黄酸化物窒素酸化物浮遊粒子状物質などの有害物質が含まれていると、鼻、のど、気管、気管支などの呼吸器上部に作用し、一部は肺の奥まで入り込む。気管や気管支の内面は粘膜と絨毛(じゅうもう)になっており、有害物質が入り込むと激しく動き、咳(せき)や痰(たん)となって体外に排出する。だが、多量の有害物質が入り込むと、ぜんそく、気管支ぜんそく、肺気腫といった呼吸器系疾患に侵される。四日市(三重)ぜんそくに始まり、西淀川(大阪)、尼崎(兵庫)、川崎(神奈川)、千葉(千葉)、倉敷(岡山)、名古屋南部(愛知)、北九州(福岡)、東京などの大気汚染地域では、10万人以上の呼吸器系疾患が発生し、1968年に第3の公害病に認定された。「公害健康被害補償法」で医療費や生活費を補償されていたが、1988年の大気汚染公害指定地域の解除により、新規患者が認定されなくなった。東京、大阪、名古屋などの大都市部では、公害患者は現在でも発生しており、東京では救済を求める公害訴訟が起こされ、ぜんそく患者らに対する医療費助成制度を創設することで、和解が2007年8月に成立した。

(畑明郎 大阪市立大学大学院経営学研究科教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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