唐団扇(読み)トウウチワ

デジタル大辞泉 「唐団扇」の意味・読み・例文・類語

とう‐うちわ〔タウうちは〕【唐団扇】

中国風のうちわ。ひょうたん形または円形で、柄の端の穴にひもを通したもの。軍陣での采配、また相撲行司軍配ぐんばいとして用いた。軍配団扇
紋所の名。1をかたどったもの。

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精選版 日本国語大辞典 「唐団扇」の意味・読み・例文・類語

とう‐うちわタウうちは【唐団扇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国風のうちわ。瓢箪(ひょうたん)形、または円形で、柄の端の穴に緒を通したもの。軍陣で采配(さいはい)の代わりとして、また、相撲の軍配として用いた。軍配団扇(ぐんばいうちわ)
    1. [初出の実例]「から風をくみこめたるか唐団〈玄札〉」(出典:俳諧・誹諧発句帳(1633)夏)
  3. 紋所の名。をかたどったもの。桑名団扇、中津団扇、三つ唐団扇など種々ある。
    1. [初出の実例]「隠し紋に帆掛舟と唐団(トウウチワ)染込に」(出典浮世草子好色一代女(1686)六)

から‐うちわ‥うちは【唐団扇】

  1. 〘 名詞 〙 うちわの俗称。
    1. [初出の実例]「風と云文字のなりや唐団扇〈貞因〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)二)

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