唐朝名画録(読み)とうちょうめいがろく(その他表記)Táng cháo míng huà lù

改訂新版 世界大百科事典 「唐朝名画録」の意味・わかりやすい解説

唐朝名画録 (とうちょうめいがろく)
Táng cháo míng huà lù

中国,唐代の朱景玄の撰になる,唐代の画家125人についての評論。神・妙・能3品おのおのを上中下3等に分けた通常の9品等の格外逸品を加えた都合10品等に画家を評価し論評を付したもの。《古画品録》以来の〈画品〉の伝統を承け継ぐ一方,〈画の本法にあらず〉という逸品を設けて潑墨家王黙ら3名を漏らさなかった点は卓見であり,中・晩唐画壇がはらんだ矛盾後世に伝えた功績は大きい。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「唐朝名画録」の意味・わかりやすい解説

唐朝名画録
とうちょうめいがろく
Tang-chao-ming-hua-lu

中国,唐末の画家伝。1巻。朱景玄の撰。撰述年代は文宗の没 (840) 後,会昌5 (845) 年の廃仏以前と推定されている。唐代の 124人の画家を神,妙,能の三品に分け,各品をさらに上,中,下に分けて格づけをし,ほかに逸品 (→逸品画風 ) 3人を加えたもの。唐代画家の伝記研究に不可欠の書。『王氏書画苑』『畫品叢書』など所収

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