格外(読み)カクガイ

デジタル大辞泉 「格外」の意味・読み・例文・類語

かく‐がい〔‐グワイ〕【格外】

[名・形動]標準規格に外れていること。また、そのさま。規格外
「ある一種能力のみは、―発達せし事と見えて」〈逍遥当世書生気質
[類語]変則的変則変格破格イレギュラー異例珍しい異常特異異状非常別条異様奇警法外理不尽非理不条理不合理非合理れる外れる脱線狂い踏み外す逸脱ずれるずれ型破り例外例外的風変わり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「格外」の意味・読み・例文・類語

かく‐がい‥グヮイ【格外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 規格や標準に合わないこと。並はずれていること。また、そのさま。規格外。
    1. [初出の実例]「玉壺氷解劫前春、鉄樹花開格外新」(出典:宝覚真空禅師録(1346)乾・信州諏方白華山慈雲禅寺語録)
    2. 「但し謀反を企つる者、死罪を犯す者、国乱を起す者は格外なり」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)
    3. [その他の文献]〔南史‐王綸之伝〕
  3. 禅宗の語。普通一般のわくや型にはまらないこと。尋常でないこと。
    1. [初出の実例]「塵中格外、おほく様子を帯せり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)現成公案)
  4. 俳諧で、一見ふさわしくないような付句でありながら、しかも感興深くついている句。
    1. [初出の実例]「格外といふは打きこゆる所更に前句に付よるべき句とも見えねど、底にてよく付侍りてしかも感深きをいふなるべし」(出典:俳諧・独こと(1718)上)
  5. 商品の取引で、格付けの中に入らない劣等な品。公然の受渡しには用いられないもの。格外れ。〔取引所用語字彙(1917)〕

かく‐はずれ‥はづれ【格外】

  1. 〘 名詞 〙かくがい(格外)
    1. [初出の実例]「己も相塲の格外(カクハヅ)地道を踏まぬ横筋違(よこすぢかひ)詐偽を烏の黒仕立で赤い仕着の其の果は、塲所へも顔が出されぬので」(出典当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉五)

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普及版 字通 「格外」の読み・字形・画数・意味

【格外】かくがい

特別。

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