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中国、南北朝時代、南斉(なんせい)の謝赫(しゃかく)が著した画論書。6世紀前半に成立。呉の曹不興(そうふこう)から南斉末期までの名画家27人を批評したもので、自序に画品の規準としての六法を定めている。気韻生動(きいんせいどう)(画が生き生きとして生命感にあふれていること)、骨法用筆(こっぽうようひつ)(デッサンがしっかりしていること)、応物象形(おうぶつしょうけい)(ものの形をリアルにとらえること)、随類賦彩(ずいるいふさい)(ものそれぞれに着彩すること)、経営位置(けいえいいち)(構図を考えくふうを凝らすこと)、伝移模写(でんいもしゃ)(古画の模写をもって上達の秘訣(ひけつ)とすること)がそれで、これらは画人の心得として、また画論の根本として重んぜられることとなり、謝赫の名を不朽のものとした。
[吉村 怜]
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…しかし本格的に始まるのは六朝以後であり,現存するまとまった著作としては,東晋の顧愷之(こがいし)の《論画》《魏晋勝流画賛》《画雲台山記》が最も古い。六朝時代にはこのほか,宗炳《画山水叙》,王微《叙画》,孫暢之(そんちようし)《述画記》,謝赫(しやかく)《古画品録》,姚最(ようさい)《続画品》などがある。すでに山水画論が出現したことも注目されるが,この時代の特色は,画家や作品をもっぱら品等によって論評したことである。…
…人物画,特に肖像画を得意とし,一度対面すれば,髪一筋も違うことなく再現したと伝えられ,服装髪型なども当世風のモダンなデザインにとりかえるなど,新しい画風を始めたという。論画の書物で現存最古とされる《古画品録》の著者で,27人の画家を6品に分類してその優劣を批評した。なかでもその序にみえる〈六法〉は,謝赫の創唱ではないが,最古の言及として名高い。…
…中国絵画における規範を表す用語。六朝斉の画家謝赫(しやかく)の《古画品録》(《古今画品》)に見える。画品とは画の優劣の品等,すなわちランクづけすることで,六法は品等の基準となる概念であり,法は原理または要素,あるいはその両者を含んだ意味をもつ。…
※「古画品録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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