唐松観音堂
からまつかんのんどう
馬見ヶ崎川上流北岸の岸壁に懸崖造で建立されている。唐松山護国寺と号し、曹洞宗。本尊聖観音。寺伝によれば、正暦元年(九九〇)平清水の住人森山某の妻が戦死した夫の冥福を祈るため小庵を建立し、聖観音を安置したのが始まりといい、険しい山中にあったことから「江滸公庵」とよばれたという。また別に京都一条院の息女豊丸姫が清水観音の霊夢によって出羽の国宝沢に住む炭焼藤太(藤原藤太)という長者を訪ねて夫婦の契りを結んだ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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