日本歴史地名大系 「善太川」の解説 善太川ぜんたがわ 愛知県:海部郡善太川佐織(さおり)町諸桑(もろくわ)に流れを発し、蟹江(かにえ)町鍋蓋(なべぶた)新田で日光(につこう)川と合流する。万治元年(一六五八)完成した善太新田村(現佐屋町)の用排水路として生れた。その後近郷の井組の用水路として利用度を増し、享保期(一七一六―三六)からの海辺地帯の著しい新田造成により、新たに寛延二年(一七四九)佐屋(さや)川本流の津島神領(現津島市)から導水し、海東(かいとう)郡中央部の見越(みこし)村・根高(ねだか)村・根高新田・諏訪(すわ)村・南河田(みなみごうた)村・諸桑村(現佐織町)、古川(ふるかわ)村・津島(つしま)村・唐臼(からうす)村・中一色(なかいしき)村・頭長(かしらなが)村・半右衛門(はんうえもん)新田村・鹿伏兎(かぶと)村(現津島市)、日置(へき)村・北一色(きたいしき)村・内佐屋(うちさや)村・柚木(ゆぎ)村・佐屋村・依田(えだ)村・須賀(すか)村・落合(おちあい)村・落合新田・甘村井(かむらい)村・稲葉(いなば)村・犬井(いぬい)村・鰯江(いわしえ)新田村・大野(おおの)新田村・善太新田村(現佐屋町)を貫流し、全長一八キロ余、灌漑面積二千三〇〇町歩に及んだ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by