さおり

百科事典マイペディア 「さおり」の意味・わかりやすい解説

さおり

田植にさきだち,田の神を迎えて豊作を祈る行事。〈さびらき〉〈苗びらき〉とも。一定の田に3本,あるいは3把(ば)の苗を植えるのが普通。木の枝を立て,季節の花を飾る所もあるが,この苗や木の枝は神の依代(よりしろ)である。→さなぶり
→関連項目水口祭

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デジタル大辞泉プラス 「さおり」の解説

さおり

サクランボ品種ひとつ山梨県で「高砂」の枝変りから育成された品種で、1995年に品種登録果実は極めて大きく、果汁が多く、濃厚な食味特徴

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世界大百科事典(旧版)内のさおりの言及

【さなぶり】より

…田植の終りに田の神を送る祭りで,田植始めに行うサオリに対する。〈さ〉は田植もしくは田の神を意味し,サナブリはこの神が昇天するサノボリの転訛といわれる。…

【田の神】より

…稲作の豊穣をもたらす農神。水稲農耕を主とする日本では民族信仰として農神をまつる習俗は古くからあり,記紀には稲霊(いなだま)の〈倉稲魂(うかのみたま)〉や穀神の大歳神(おおとしのかみ)の名がある。民間では,この農神は一般に田の神というが,東北地方では農神(のうがみ),山梨・長野で作神(さくがみ),近畿で作り神,山陰東部で亥の神(いのかみ)などとも呼ばれる。東日本ではえびす,西日本では大黒を田の神と考える地方が多く,漁業神・福徳神とは別の信仰となっている。…

※「さおり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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