蟹江(読み)かにえ

改訂新版 世界大百科事典 「蟹江」の意味・わかりやすい解説

蟹江[町] (かにえ)

愛知県西部,海部あま)郡の町。人口3万6688(2010)。濃尾平野南部に位置し,東は名古屋市に接する。全域が0メートル地帯で,町の中央を日光川が南流し,河川,沼地面積の広い水郷地帯である。肥沃低湿地では稲作を中心に農業が行われ,近年は野菜や花木の施設園芸が盛んで,ポットマム(菊の1種)の特産地になっている。JR関西本線,近鉄名古屋線,国道1号線が通り,交通の便がよいため名古屋市のベッドタウンとして発展を続けている。東名阪自動車道のインターチェンジがある。町の中心地に蟹江城跡や歴史民俗資料館があり,富吉建速神社・八剣社(両本殿は重要文化財)には須成祭が伝わる。富吉温泉(単純泉,53℃)がある。
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