日本歴史地名大系 「善根寺村」の解説 善根寺村ぜんこんじむら 大阪府:東大阪市旧枚岡市地区善根寺村[現在地名]東大阪市善根寺町一―六丁目生駒山地西麓にある。北は讃良(さらら)郡中垣内(なかがいとう)村(現大東市)、西は深野南(ふこのみなみ)新田(同上)、南は日下(くさか)村。村の中央を南北に東高野街道が通る。また生駒山を越える善根寺越があり、「古事記」雄略天皇段にみえる「日下の直越(ただごえ)の道」にあてられる。東部山中の草香山(くさかやま)遺跡からは縄文草創期の有舌尖頭器が、善根寺山遺跡では縄文中期の土器が採集された。地名のもとになった善根寺があったと思われるが不明。豊臣秀吉の大坂城築城の際、生駒山の石材が切出された。このとき奉行となって善根寺村で指揮をとった足立仁兵衛宗佐は、のち浪人し当地に住んだ(足立家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by