喉頭音(読み)コウトウオン(その他表記)laryngeal

翻訳|laryngeal

デジタル大辞泉 「喉頭音」の意味・読み・例文・類語

こうとう‐おん【喉頭音】

声門音せいもんおん

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精選版 日本国語大辞典 「喉頭音」の意味・読み・例文・類語

こうとう‐おん【喉頭音】

  1. 〘 名詞 〙 喉頭、ことに声門を用いる言語音。喉頭をせばめ気流を摩擦して発する〔h〕と、声門を急に開いたり閉じたりして発する〔〕とがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「喉頭音」の意味・わかりやすい解説

喉頭音
こうとうおん
laryngeal

両声帯の間で調音される音で,「声門音」とも呼ばれる。国際音声字母では[ʔ] (無声破裂音) ,[h] (無声摩擦音) ,[ɦ] (有声摩擦音) で表わす。広義には喉頭音,咽頭音総称として用いられる。特にこの場合は「喉音」ということが多い。[ʔ]は琉球方言の[ʔu:bi] (帯) など,[ɦ]は東京方言の[ɡoɦaN] (ご飯) などに現れる音。音韻論の分野では,日本語その他において/h/と,それに対する有声の対/'/,および言語によっては,さらに/ʔ/を喉頭音音素として立てる説が服部四郎により出されている。また,印欧語比較文法において,ソシュールが仮定し,ヒッタイト語の発見とともに問題となっている喉音 (問題) も,上に記した広義の喉頭音と深い関係があるとみられるが,詳しい音価はわかっていない。

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