声門(読み)せいもん(英語表記)glottis

翻訳|glottis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

喉頭部には言語音に欠くことのできない声帯があり,その帯の間の通路を声門という。声帯は水平に前後に張られた左右一対のひだである。その両声帯間の通路を声帯声門という。声帯のうしろの部分には披裂軟骨があり,この軟骨間の通路を軟骨声門という。この2種の声門は独立に開閉して違った種類の音を出す。両方開いているのは「」の状態,両方閉じているのは「声門閉鎖」の状態,軟骨声門だけが開いているのは「ささやき」の状態。軟骨声門が閉じ,声帯声門がかすかに開いており,そこを呼気が通り抜けるときに規則的に声帯が振動をするのが「声」の状態である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 左右の声帯の間にあるすきま。安静呼吸時には開いて、上方から見ると三角形をなすが発声時には閉じて狭いすきまとなる。声帯を含めてもいう。〔医語類聚(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の声門の言及

【音声学】より

…そして気管の入口に当たる喉仏のところが喉頭に相当する。喉頭には声門glottisと称する息の関門がある。ここには声帯vocal cordsと呼ぶ2枚の弁があり,互いに接したり離れたりして,肺から流れ出る空気を遮断したり通過させたりする。…

【声帯】より

…両生類以上の脊椎動物にみられる器官で,喉頭の内部にあって,発声にかかわる。哺乳類では発達した喉頭軟骨のうち,喉頭後壁にある披裂軟骨を軸にして,喉頭腔両外側壁の前後方向から声門へ張りだし喉頭粘膜に包まれたひだで,声帯ひだとも呼ばれる。両側の声帯が声門へ張りだし,気道がもっとも狭くなるところを声門裂という。…

※「声門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

声門の関連情報