昭和・平成期の言語学者 東京大学名誉教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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言語学者。三重県亀山(かめやま)市に生まれる。東京帝国大学言語学科卒業。東京大学名誉教授。文学博士。日本学士院会員。1971年(昭和46)文化功労者。1983年文化勲章受章。一高時代に日本語の系統を明らかにすることを志し、蒙古(もうこ)語を中心としてアジア諸言語の研究を進める。日本語についても方言アクセント体系の比較研究、琉球(りゅうきゅう)語との同系性の証明、古代語の音韻体系など多方面にわたって独創的な研究を進め、多くの学者に深い影響を与える。日本独自の言語学の確立に果たした功績は大きい。
[国広哲弥 2018年10月19日]
『服部四郎著『言語学の方法』(1960・岩波書店)』
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…金田一と共著)を著したが,その後《アイヌ語法研究》(1942)で独自の文法論を展開し,また地名研究や民俗語彙の採集に力を注いだ。戦後になってからは服部四郎が樺太方言の記述や言語年代学的な研究に着手し,また田村すゞ子(おもに沙流方言),浅井亨(石狩,十勝方言),村崎恭子(樺太方言)が相前後して各方言の精密な記述的研究を始め,アイヌ語研究のレベルを高めた。一方,アイヌ地名に関しては,山田秀三が実証的な方法によって画期的な研究を行っている。…
…ついで沖縄学の父といわれる伊波普猷(いはふゆう)の幅広い研究,宮良当壮(みやながまさもり)(1893‐1964)の八重山方言,金城朝永(きんじようちようえい)(1902‐55)の那覇方言の研究などがつづいた。今日のレベルの研究の基礎は服部四郎,仲宗根政善に負うところが大きい。琉球語研究は国語学の中ではつねに,ことに第2次大戦前は軽視されてきたが,戦後は主として服部,仲宗根とその弟子たちによって,いくつかの辞典の編纂,奄美から与那国にいたる列島全体についての方言の調査と記述がすすめられ,また難解な《おもろさうし》の言語の研究もようやく言語学的水準に達して,琉球語全体の展望がようやく可能となっている。…
※「服部四郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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