喜多町(読み)きたまち

日本歴史地名大系 「喜多町」の解説

喜多町
きたまち

[現在地名]川越市喜多町・元町もとまち

本町の西端から直角に北に延びる道の両側町人町。城下一〇ヵ町のうち上五ヵ町の一。札の辻ふだのつじの北側に位置したのできた町と称したという。慶安元年(一六四八)の屋敷御検地水帳写(川越市立図書館蔵)には三一筆の名請人が記載され、屋敷地一町七反余、ほかに東明とうみよう寺分二二筆(うち畑七反余、屋敷一三筆・一町六反余)、東明寺下町分屋敷一三筆・六反余。一七世紀後半頃の川越城図には「とうメウし町」とみえる。これは当町北東にある東明寺の門前に位置したからで、「川越索麪」にも古くは東明寺町と称したが、同寺の衰微により北町と改称したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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