嗄れる(読み)カレル

デジタル大辞泉 「嗄れる」の意味・読み・例文・類語

か・れる【×嗄れる】

[動ラ下一][文]か・る[ラ下二]《「枯れる」と同語源》声がかすれる。しわがれる。また、声が出なくなる。「歌い過ぎでのどが―・れる」
[類語]しわがれるしゃがれる掠れる

しわ‐が・れる〔しは‐〕【×嗄れる】

[動ラ下一][文]しはが・る[ラ下二]声がうるおいをなくし、かすれる。しゃがれる。「応援団員の―・れた声」
[類語]かすれるしゃがれる嗄れる

しゃが・れる【×嗄れる】

[動ラ下一]しわがれる」の音変化。「風邪で声が―・れる」
[類語]かすれるしわがれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嗄れる」の意味・読み・例文・類語

しわ‐が・れるしは‥【嗄】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しはが・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「しわ」は「しわぶく(咳)」の「しわ」と同源か ) 声がなめらかでなくかすれたようになる。声がかれる。しゃがれる。
    1. [初出の実例]「翁き皺枯(か)れ小き音(こゑ)を以て申さく」(出典今昔物語集(1120頃か)二七)
    2. 「隆辰も入歯に声のしはがるる〈冬文〉 十日のきくのおしき事也〈荷兮〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)

しゃが・れる【嗄】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
  2. 「しわがれる(嗄)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「しゃがれた声で迷ひ子の礼」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一七)
  3. しぼみしなびる。老衰する。
    1. [初出の実例]「孫から逃げられた爺さんのしゃがれた眼には、いつの間にか、暫く忘れてゐた涙が」(出典:小さい田舎者(1926)〈山田清三郎〉九)

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