精選版 日本国語大辞典 「嘘も方便」の意味・読み・例文・類語 うそ【嘘】 も 方便(ほうべん) 場合によってはうそも手段として必要である意。[初出の実例]「啌(ウソ)も方便(ハウベン)といふ事があらァ」(出典:人情本・春色玉襷(1856‐57頃)三)嘘も方便の補助注記この成句の起源については、「法華経‐譬喩品」の「三車火宅」のたとえ話に見る説が有力である。→三車火宅(さんしゃかたく) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 「嘘も方便」の解説 嘘も方便 うそも、時と場合によっては必要なことがある。 [使用例] 寿々からそれとなく、秋子を家元夫人にと示唆されたとき、猿寿郎は嘘も方便という気で、ともかく初日の幕を開けたい一心で引き受けたのである[有吉佐和子*連舞|1963] [解説] 「方便」は、仏教で仏が衆生を悟りに導くために用いる手だてをいいます。仏教の五戒に「不ふ妄もう語ご戒かい」があるように、うそをつくことはよくないことですが、相手や将来のことを考えて、物事を円滑に運ぶためには、時と場合によって許されるとする考え方です。 〔英語〕All truth is not always to be told.(真実ならいつ話してもよいわけじゃない) 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報