四庫全書総目提要(読み)シコゼンショソウモクテイヨウ

デジタル大辞泉 「四庫全書総目提要」の意味・読み・例文・類語

しこぜんしょそうもくていよう〔シコゼンシヨソウモクテイエウ〕【四庫全書総目提要】

四庫全書所収著録本と書名のみを記録した存目本の解題を集成した書。乾隆帝の勅により紀昀きいんらが撰。全200巻。1782年完成。四庫提要

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精選版 日本国語大辞典 「四庫全書総目提要」の意味・読み・例文・類語

しこぜんしょそうもくていよう‥ソウモクテイエウ【四庫全書総目提要】

  1. 中国の叢書目録。二〇〇巻。清の高宗(乾隆帝)の時、紀昀ら奉勅撰。乾隆四七年(一七八二)刊。四庫全書の総目を記し、全書中に著録の書および書名だけを集録した存目の作者、内容、価値などについて解題したもの。経部一〇、史部一六、子部一四、集部五類に分類。各類毎に体制を示し、後世漢籍の四部分類の基本となった。四庫全書総目。四庫提要。

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百科事典マイペディア 「四庫全書総目提要」の意味・わかりやすい解説

四庫全書総目提要【しこぜんしょそうもくていよう】

中国の古典解説書。200巻。1772年清の紀【いん】(きいん)〔1724-1805〕らが乾隆帝の命により編集。《四庫全書》所収の各書の巻頭に付けられた解題(提要)を合編したもの。経・史・子・集の4部を40類に分け,さらに子目を分けて時代順に配列した。中国目録学の集大成。《四庫提要》とも略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四庫全書総目提要」の意味・わかりやすい解説

四庫全書総目提要
しこぜんしょそうもくていよう
Si-ku quan-shu zong-mu ti-yao; Ssǔ-k`u ch`üan-shu tsung-mu t`i-yao

中国,清の乾隆帝時代に完成した四庫全書に収められた書の総目録と解題を合せて編集したもの。乾隆 47 (1782) 年刊。 200巻。乾隆帝の勅撰書。

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世界大百科事典(旧版)内の四庫全書総目提要の言及

【紀昀】より

…翰林の官にいて,戴震,銭大昕(せんたいきん)ら都へ集まる学者たちにとってのよき庇護者であったが,1768年,罪に問われた姻戚にその情報を内報したかどで,ウルムチ(烏魯木斉)に流された。2年ほどで許され,1773年に四庫全書館が開かれると,総纂官として編纂の事業を統括し,とくに書目解題《四庫全書総目提要》は各専門分野の学者の手に成る分纂稿に筆をふるって定稿とした。四庫全書の纂修に専念すること10年,みずからの学術上の専著はほとんど残さなかったが,《紀文達公遺集》文16巻,詩16巻がある。…

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