四日市陣屋(読み)よつかいちじんや

日本歴史地名大系 「四日市陣屋」の解説

四日市陣屋
よつかいちじんや

[現在地名]四日市市中部

たて町にあり、江戸時代第一期幕府領時代(享保九年まで)・大和郡山藩領期(享保九年―享和元年)・第二期幕府領時代(享和元年―明治元年)司法・行政の中心であった。第二期幕府領時代は信楽しがらき(現滋賀県)代官多羅尾氏の支配下にあり、手代二、三名が四日市陣屋に詰めた。旧版「四日市市史」によれば、慶長八年(一六〇三)造営という。年不詳四日市陣屋の図(四日市市立図書館井島文庫蔵)では、南北四六間、東西四四間のほぼ正方形に近い敷地で、南に矢来やらい門があり、その奥に表門があった。矢来門の所を除いて四方は堀、その内側に土手がめぐらされている。堀の幅は西側で五間半、東側一三間、南側五間、北側八間半。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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