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回帰移動 かいきいどう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

回帰移動
かいきいどう

動物が元いた生息場所へ移動していくことをいい、帰家移動、帰巣移動ともいう。狭義の移動migrationはこれをさし、非回帰的な移動である移出emigrationと区別して用いられることがある。
 回帰移動には、小形の二枚貝フジノハナガイの波に乗る移動のような潮汐(ちょうせき)移動、プランクトンの垂直移動のような昼夜の光の変化に伴う日周期移動など、環境の周期的変化に対応しておこるものと、産卵のため生まれた川へ海から帰ってくるサケの母川(ぼせん)回帰のように、発育段階や生活年周期と関連しているものがある。鳥の渡りや魚の回遊などの季節移動は、環境の季節的変化が生活史と深く結び付いたものである。このような比較的規模の大きな回帰移動は、寒さや暑熱乾燥などの環境の変化や生殖、育児など動物自体の生活様式の変化によって、生活に不都合になった地域から好適な地域へ移るために行われ、不連続に、または異質に分布するすみ場所を効率よく利用しながら生活するための適応といえる。[東 幹夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の回帰移動の言及

【移動】より

… 条件変化の中では,天体現象に伴う変化(年変化・季節変化・月齢変化・潮汐変化・日周変化)が最も規則的で予測可能であり,それらに対応する移動が最もふつうに進化してきている。この形の移動はしばしば回帰的であって,同一定住地への帰還,2ヵ所の定住地間の往復,一定地域内の遊動といった様式をとることが多い(回帰移動と総称する)。その好例が鳥の渡りである。…

※「回帰移動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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