団菊左(読み)ダンキクサ

デジタル大辞泉 「団菊左」の意味・読み・例文・類語

だん‐きく‐さ【団菊左】

歌舞伎で、明治期の東京劇壇の三大名優、9世市川団十郎・5世尾上菊五郎・初世市川左団次をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「団菊左」の意味・読み・例文・類語

だん‐きく‐さ【団菊左】

  1. 明治時代の代表的歌舞伎役者三人。九代目市川団十郎、五代目尾上菊五郎、初代市川左団次の名前一字ずつをとっていったもの。
    1. [初出の実例]「石川島脱監譚は団菊左(ダンキクサ)が斬切物で人気を繋いだ過渡期江戸っ子を無上に喜ばせた」(出典江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉四)

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世界大百科事典(旧版)内の団菊左の言及

【市川左団次】より

…子供芝居で初舞台,13歳で4世市川小団次の門に入り小米(こよね),升若を経て,1864年(元治1)小団次の養子となって左団次を名のり江戸の各座に出勤。66年(慶応2)養父没後一時廃業していたが,作者河竹黙阿弥の後援で復帰,70年(明治3)黙阿弥の書きおろし《慶安太平記》の丸橋忠弥の好演で人気役者の仲間入りをし,93年明治座を新築,座元・座頭として活躍,9世市川団十郎,5世尾上菊五郎ら名優と〈団菊左〉と並び称された。容姿とせりふに恵まれ,堅実な芸風で明治史劇に本領を発揮した。…

※「団菊左」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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