国前寺(読み)こくぜんじ

日本歴史地名大系 「国前寺」の解説

国前寺
こくぜんじ

[現在地名]東区山根町

尾長おなが山南麓、天神てんじん谷にある。自昌山竜華樹院と号し、日蓮宗本尊は一塔両尊四菩薩。「知新集」によると日蓮の法弟日像の開基で、日像弘通の途次、弟子となった暁忍を二世とし、以後寺号を暁忍ぎようにん寺と称した。その後、明暦二年(一六五六)広島藩主浅野光晟と夫人自昌院の帰依を受けて浅野家菩提寺となり、寺領二〇〇石を与えられ、諸伽藍が建立され、自昌山国前寺と改号したと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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