国史眼(読み)こくしがん

世界大百科事典(旧版)内の国史眼の言及

【重野安繹】より

…史学会会長として学界に重んぜられる一方,漢文の制作にすぐれ名文家として盛名があり,多くの漢文の文社に関係して漢学の維持に貢献した。著に星野恒,久米邦武との共著《国史眼》(1890)のほか,《国史綜覧稿》《成斎文集》《成斎遺稿》などがある。【村山 吉広】。…

【歴史】より

…なかでも頼山陽の《日本外史》《日本政記》は広く読まれ,その朱子学的な歴史のとらえ方は,幕末の尊皇論に大きな影響を与えた。さらに,幕末期に書かれた青山延于の《皇朝史略》,岩垣松苗の《国史眼》などの通俗的な歴史書は,歴史知識の普及に大きな役割を果たし,国史の枠組みを再確認することを通じて,近代の国民意識の基盤を作った。
[近代]
 徳川幕府の倒壊後,国家の統一が急がれるなかで,天皇を中心として日本歴史の独自性を主張する,伝統的な歴史のとらえ方は重要な役割を背負うことになった。…

※「国史眼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android