国尽し(読み)クニヅクシ

デジタル大辞泉 「国尽し」の意味・読み・例文・類語

くに‐づくし【国尽(く)し】

日本諸国の国の名をすべて列挙して、歌いやすいようにつづったもの。江戸時代から明治初期にかけて習字手本とされた。

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精選版 日本国語大辞典 「国尽し」の意味・読み・例文・類語

くに‐づくし【国尽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 日本の諸国の名を残らず列挙して、口で唱えやすいように書いたもの。江戸時代から明治初年にかけて習字の手本などに用いた。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「大概ここらでは名頭から国尽(クニヅク)しでしまひますが、わたしゃ手習が大好きゆゑ」(出典歌舞伎五十三駅扇宿附岡崎の猫)(1887)四幕)
  3. (ふすま)衣装などに日本の諸国の地図や名所を描いた図柄。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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