国府台の戦

山川 日本史小辞典 改訂新版 「国府台の戦」の解説

国府台の戦
こうのだいのたたかい

1538年(天文7)・64年(永禄7)の2度,下総国国府台(現,千葉県市川市)で房総勢と後北条氏の間に行われた合戦。南関東の覇権を手にしつつあった後北条氏が,台頭する新興勢力を2度にわたって退けた。最初は小弓御所(おゆみごしょ)足利義明とそれに従う里見義尭(よしたか)と,北条氏綱・氏康父子の間の戦で,後北条氏が勝利。この戦で義明が戦死,小弓御所の滅亡は,以後の里見氏の勢力伸長を促した。2度目は関東有数の大名に成長した里見氏(義尭・義弘父子)と後北条氏(氏康・氏政父子)の衝突で,再び後北条氏が勝利。後北条氏の覇権は安泰となり,里見氏は下総・武蔵・相模方面への発展を阻まれた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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