国東半島県立自然公園(読み)くにさきはんとうけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国東半島県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

国東半島県立自然公園
くにさきはんとうけんりつしぜんこうえん

大分県北東部,国東半島の中央部および基部の山地と,周辺の海岸部から成る自然公園。面積 155.9km2。 1951年指定。半島中央部の両子山周辺は瀬戸内海国立公園に属するが,県立公園はそれを取巻く山地の大部分と半島基部の西叡山,田原山一帯を含み,安山岩の浸食景観を示す。富貴寺本堂 (国宝) ,真木大堂,熊野磨崖仏国東塔など,仏教文化の貴重な遺跡が多い。一方,海岸地域は北部の長崎鼻を中心とする海食崖,海食洞の多い沈降海岸と,黒津崎・行者原の段丘,羽田・奈多の浜堤,住吉浜の砂嘴など,南東部の隆起海岸から成り,海水浴場,キャンプ場などとしてにぎわう。

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