ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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大分県の北東部にある半径30キロメートル余のほぼ円形の火山半島。開析が進み、最高地点の両子山(ふたご)も721メートルにすぎず、みごとに発達した放射谷底の氾濫原(はんらんげん)は10万半島住民の主要生活舞台となり、米、七島藺(しちとうい)、タバコ作が行われている。放射山稜(さんりょう)斜面や段丘面などでは近年ミカン園の開発が進んでいる。シイタケの産も多い。半島南東海岸に1971年(昭和46)新大分空港が開設され、これを中心とする「県北国東」地域が1984年テクノポリス地域に指定された。北部の花びら形入り江をなす沈降海岸や、南東部の段丘、浜堤などの隆起海岸沿いに、国道213号が放射山稜を多くのトンネルで抜けて走り、門戸に豊後高田(ぶんごたかだ)、杵築(きつき)の両城下町が発達した。中央部が高い円形半島は、1889年(明治22)に東国東、西国東両郡に分かたれ、今日、東半は国東市、西半の北部が豊後高田市、同南部が杵築市の3市を構成している。
古代の半島は豊後国国埼(くにさき)郡に属し、来縄(くなわ)、田染(たしぶ)、伊美(いみ)、国前(くにさき)、武蔵(むさし)、安岐(あき)の6郷に分かれていた。宇佐八幡(はちまん)の発展に伴って、半島の大部分は宇佐八幡とその神宮寺の弥勒寺(みろくじ)の所領となり、半島各地に末社、末寺が多数建立された。これらの大寺院集団を六郷満山(ろくごうまんざん)と称している。平安後期の富貴寺大堂(ふきじおおどう)(国宝。内陣には文化財に指定された壁画がある)、真木大堂(まきおおどう)の仏像9躯(く)、奈多八幡宮(なたはちまんぐう)の三神像をはじめとして、鎌倉時代や桃山時代の優雅な石造宝塔の国東塔や板碑(いたび)の残存も多い。岩戸寺(いわとうじ/いわとじ)ほかの修正鬼会(しゅしょうおにえ)や、諸田山(もろたやま)神社の御田植(おたうえ)祭、国東市武蔵町の吉弘楽(よしひろがく)などの民俗行事も多い。半島がこのように国宝、重要文化財の宝庫であるのは、頸部(けいぶ)の地塁と考えられている山地が、鋸山(のこぎりやま)(543メートル)の名をもつ一峰もあるとおり、かなり険しく、交通遮断性は大で、半島を陸の孤島たらしめてきたのが大きな一因であろう。
[兼子俊一]
『和歌森太郎編『くにさき』(1960・吉川弘文館)』▽『大嶽順公著『国東文化と石仏』(1970・木耳社)』▽『酒井富蔵著『国東半島の六郷満山』(1976・第一法規出版)』▽『梅原治夫著『国東半島の歴史と民俗』(1974・佐伯印刷)』
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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