国民可処分所得(読み)こくみんかしょぶんしょとく(その他表記)national disposable income

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国民可処分所得」の意味・わかりやすい解説

国民可処分所得
こくみんかしょぶんしょとく
national disposable income

市場価格表示国民所得 national incomeに海外からの経常移転の純受取を加えたものをいう。国内で発生した雇用者所得および営業余剰に海外からの雇用者所得および財産所得企業所得の純受取額を加算したものが要素費用表示の国民所得であり,これに純間接税を加えたものは市場価格表示の国民所得である。これに海外との反対給付のないその他移転を加えたものを国民可処分所得と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国民可処分所得の言及

【国民所得】より

… 分配要素所得に純間接税を加えた大きさを〈市場価格表示の国民所得(もしくは国民純生産)〉という。市場価格表示の国民所得に海外からの財産所得と企業所得以外のその他の経常移転の純受取りを加えた額が〈国民可処分所得〉である。上記〈その他の経常移転〉の項目には,政府機関の支払約束に基づく国際機関への分担金(支払項目),移民からの送金(受取項目),居住者の海外への送金(支払項目)などが含まれる。…

※「国民可処分所得」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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