国詰(読み)くにづめ

精選版 日本国語大辞典 「国詰」の意味・読み・例文・類語

くに‐づめ【国詰】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代大名およびその家臣が、国もとに詰めること。参勤交代制度により、大名は国もとと江戸とに隔年ごとに在勤する義務を負い、それに伴い家臣も国もとと江戸に詰めるものに分かれた。在国。⇔江戸詰
    1. [初出の実例]「お国詰(ツメ)の諸役人へ御土産を下さるる」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国詰」の意味・わかりやすい解説

国詰
くにづめ

江戸時代,大名や家臣が国元に在勤すること。参勤交代制によって,大名は江戸に1年,国元に1年といった割合住居を替える義務があり,家臣の一部主君に従って交代で国元と江戸に勤務した。後者を江戸詰という。

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