国連オブザーバー(読み)コクレンオブザーバー

デジタル大辞泉 「国連オブザーバー」の意味・読み・例文・類語

こくれん‐オブザーバー【国連オブザーバー】

国際連合総会において、発言権をもつが議決権をもたない国や組織バチカンパレスチナほか赤十字国際委員会各国NGOなどが参加している。→オブザーバー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連オブザーバー」の意味・わかりやすい解説

国連オブザーバー
こくれんオブザーバー
United Nations observer

国連に正式に加盟していない国が国連の会議などに参加すること。現在,バチカン市国スイスなどの国のほか政府間機構などが,国連と関係を持つことや多数の加盟国に承認されていることからオブザーバーを常駐させている。また,安保理などに参考人として非加盟国の代表が招集される場合もある。オブザーバーの地位に関しては 1975年の「普遍的国際機構との関係における国家代表に関する条約」によって,法的に定められている。

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知恵蔵 「国連オブザーバー」の解説

国連オブザーバー

正式の加盟国ではないものの、国連の機関の討議に投票権なしで参加したり、決議案の作成にかかわったりすることが認められる地位のこと。国連の場合、国家ではバチカン市国がオブザーバーの常駐を認められているほか、欧州審議会などの政府間国際機構、赤十字国際委員会などの非政府間国際機構、及びパレスチナ(パレスチナ解放機構=PLO本件における呼称)など、合わせて61団体が、総会活動へのオブザーバー参加ができる。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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