国際がんゲノムコンソーシアム(読み)こくさいがんげのむこんそーしあむ(その他表記)International Cancer Genome Consortium

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

国際がんゲノムコンソーシアム
こくさいがんげのむこんそーしあむ
International Cancer Genome Consortium

がん研究を推進するための、がん遺伝子の国際的共同研究プロジェクトを包括する組織。最終的な目標は、がんゲノム変異のカタログを包括的に完成させ、世界的なデータベースを作成することであり、そのために情報交換の促進や研究の重複を避けるための調整を行う。略称ICGC。2008年発足。

 2016年8月時点で、アジア、オーストラリア南北アメリカヨーロッパの17か国が参画。日本からは、国立がん研究センター理化学研究所などが参画している。ICGCの共通基準に基づき、89種類のがんについて各500以上の症例を集めて高精度に解析する作業を、参加国が分担して進めている。そのために各研究プロジェクトのデータを、それぞれ特許などの知的所有権を主張することなく迅速に無償で全世界の研究者に公開し、相互的に共有し活用してもらうことによって、がん研究およびがん医療を推進しようとしている。また個別の症例となる患者のプライバシー保護についても、倫理的な共通基準を設けて対処することをうたっている。こうした研究によるがんゲノムデータの集積により、分子標的治療など新しいがんの治療法や、病理診断を超える新しい診断法が開発されること、さらには早期の有効な予防法の開発が期待されている。

[編集部]

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