国際価格(読み)コクサイカカク(その他表記)international price

デジタル大辞泉 「国際価格」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐かかく【国際価格】

国際市場で成立する価格。取引規模が大きく、その価格が世界市場を支配するような価格。

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精選版 日本国語大辞典 「国際価格」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐かかく【国際価格】

  1. 〘 名詞 〙 国際間で取引される商品について成立する価格。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際価格」の意味・わかりやすい解説

国際価格
こくさいかかく
international price

国際市場で成立する価格。商品には、国際間で広く貿易が行われる商品と、ほとんど貿易が行われない商品とがあり、前者貿易財後者は非貿易財とよばれる。非貿易財の場合には、それぞれの国で価格が違っていても、貿易を通じた競争が行われないため、価格はかならずしも均一化しない。これに対して貿易財の場合には、価格が各国間で違っていれば、自由貿易のもとでは安い国から高い国に商品が流れるように取引(それを裁定取引という)が行われて、結局、国際市場でほぼ均一の国際価格が成立する。国際商品相場として報道されるものなどがその例である。このように均一の国際価格が成立しやすい商品には、商品の品質が比較的均質で標準化されやすく、価格に比べて輸送費が低く、貯蔵が容易であるなどの特質をもつ穀物原材料貴金属などがある。

志田 明]

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