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国際労働運動 こくさいろうどううんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際労働運動
こくさいろうどううんどう

労働者が団結して経済的,社会的な地位の安定,向上を確保するために行う国際的運動。資本主義の発展とともに労働者は,まず各国で職種や地域を単位とする労働組合の組織化を始め,次第に全国組合,さらにはナショナル・センターを結成するにいたる。この段階から労働組合は,国境を越えて国際的連帯に進み,経済や政治の面でも国際的結びつきが強化され,労働運動にとっても国際的視野に立つことが重要な課題となる。特に 1919年国際労働機関 ILOの創設以後は,この国際的視点と連帯の重要性が急速に増大し,労働組合の国際組織が定着した。労働者,社会主義者による国際組織としては 1864年創設の国際労働者協会 (第1インターナショナル) に始るインターナショナルの流れがあるが,労働組合だけの国際組織としては,71年以降相次いで結成された職能別の国際職業別組合書記局 ITSと 1903年創設の総連合的な国際労働組合連盟 IFTUに始る流れがある。後者の流れに属するものとしては第2次世界大戦後の世界労働組合連盟 (世界労連) と国際自由労働組合連盟 (国際自由労連) が大きな役割を果してきた。

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世界大百科事典内の国際労働運動の言及

【労働運動】より

…サッチャー(イギリス,1979),レーガン(アメリカ,1980)政権の登場に象徴される政治の保守化は,福祉国家の危機,対労働組合強硬政策の実施をもたらし,若干の例外(たとえば,フランス,ギリシア,スペインにおける社会主義的政権の出現)はあるものの,総じて労働運動は1970年代末以降,守勢を余儀なくされている。
【国際労働運動】
 〈万国の労働者よ,団結せよ〉(マルクス,エンゲルス《共産党宣言》)のスローガンにもかかわらず,労働運動の国際的統一は容易ではなく,各国の利害やイデオロギーの相違のため,国際労働運動は協調と分裂・対立とを繰り返してきたといってよい。 最初の国際的な組織としては国際労働者協会(第一インターナショナル。…

※「国際労働運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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