国際労働組合連盟(読み)こくさいろうどうくみあいれんめい(英語表記)International Federation of Trade Unions; IFTU

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際労働組合連盟
こくさいろうどうくみあいれんめい
International Federation of Trade Unions; IFTU

第2インターナショナル系の労働組合の国際組織。前身は 1903年ドイツなど 11ヵ国の労働組合が参加して結成された国際労働組合書記局で,13年のチューリヒ大会で現名称に改称された。一時は 700万名近い組合員を擁したが,第1次世界大戦の勃発は加盟国を敵対国の関係に立たせる場合もあって組織の存続を不可能にした。戦後の 19年7月約 1770万名の組合員を傘下に収める 14ヵ国の代表によってアムステルダムで再建,事務局も同地におかれ,以後アムステルダム・インターナショナルと通称されるようになった。労働組合主義を標榜し,同年再建された第2インターナショナルと同年設立の国際労働機関 ILOと親密な協力関係をもった。世界恐慌時には 2000万名をこえる組合員を擁し,プロフィンテルン (赤色労働組合インターナショナル) と世界の労働運動を2分したが,その頃から後退に向い,第2次世界大戦直後の 45年 12月に世界労働組合連盟 (世界労連) の創立をみて解散。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

こくさい‐ろうどうくみあいれんめい〔‐ラウドウくみあひレンメイ〕【国際労働組合連盟】

International Federation of Trade Unions》1913年に設立された国際的な労働組合組織。第二インターナショナルを支持し、プロフィンテルンと対立。45年、世界労連(WFTU)結成とともに解散。アムステルダム‐インターナショナル。IFTU

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

こくさい‐ろうどうくみあいれんめい ‥ラウドウくみあひレンメイ【国際労働組合連盟】

(International Federation of Trade Unions の訳語) 一九一三年、社会民主主義を指導理念として組織された国際的な労働組合運動の組織。一九〇三年ダブリンで結成された労働組合ナショナルセンターの国際事務局を前身とする。一九年再建後は第二インターナショナルを支持し、コミンテルン指導下の赤色労働組合インターナショナル(プロフィンテルン)と対立した。おもにヨーロッパ、北アメリカ諸国の労働組合が加盟。一九四五年、世界労連(WFTU)結成とともに解散。通称アムステルダム‐インターナショナル。IFTU。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の国際労働組合連盟の言及

【アムステルダム・インターナショナル】より

…国際労働組合連盟International Federation of Trade Unions(IFTU)の通称。1903年にダブリンで創立された労働組合ナショナル・センターの国際書記局が13年,国際労働組合連盟と改称したが,翌14年の第1次世界大戦の勃発により瓦解,戦後の19年7月アムステルダムで開催された国際労組大会で新規約のもとに組織が再建された。…

【国際自由労連】より

…いわゆる第一インターナショナル)に始まるが,これは,71年のパリ・コミューンを高く評価するマルクスら(つまり革命と政治重視派)と外国からのストやぶり阻止やスト支援の国際基金などを重視する組合運動家たちとの対立もあって,短命に終わった。後者の流れを継承するものとして,いろいろの業種にITS(業種別書記局)がいくつも生まれ,また諸国のナショナル・センター(中央団体)を集めた1901‐03年の国際労働組合書記局(本部コペンハーゲン,のちベルリン)からは,実質的に13年(正式には1919年)に国際労働組合連盟(IFTU。いわゆるアムステルダム・インターナショナル)が生まれた。…

【労働運動】より

…〈インターナショナル〉の項を参照)。なお同インターの影響のもとに各国の労働組合中央組織を結集する国際労働組合連盟(アムステルダム・インターナショナル)が組織された。ロシア革命の成功後,レーニンは社会民主主義の系譜とは別個の,共産主義インターナショナル(第三インターナショナル,コミンテルン)を結成した(1919)。…

※「国際労働組合連盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

出入国在留管理庁

政府が2019年4月に発足を予定している法務省の外局。18年12月の出入国管理法改正案成立に伴う外国人労働者の受け入れ拡大に対応するため、同省の内部部局である入国管理局を再編・格上げし、新設することが...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android