国際自由労働組合連盟(読み)コクサイジユウロウドウクミアイレンメイ(その他表記)International Confederation of Free Trade Unions; ICFTU

デジタル大辞泉 「国際自由労働組合連盟」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐じゆうろうどうくみあいれんめい〔‐ジイウラウドウくみあひレンメイ〕【国際自由労働組合連盟】

アイ‐シー‐エフ‐ティー‐ユー(ICFTU)

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精選版 日本国語大辞典 「国際自由労働組合連盟」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐じゆうろうどうくみあいれんめい‥ジイウラウドウくみあひレンメイ【国際自由労働組合連盟】

  1. ( [英語] International Confederation of Free Trade Unions訳語 ) 国際的な労働組合組織の一つ。一九四九年、イギリス労働組合会議(TUC)とアメリカ労働総同盟(AFL)を中心結成世界労働組合連盟世界労連)と対立。本部ブリュッセル。通称国際自由労連自由労連。ICFTU。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際自由労働組合連盟」の意味・わかりやすい解説

国際自由労働組合連盟
こくさいじゆうろうどうくみあいれんめい
International Confederation of Free Trade Unions; ICFTU

1949年12月に 53ヵ国の労働組合で結成された国際労働組合組織。1949年1月マーシャル・プランの評価による対立から世界労働組合連盟(世界労連)WFTUを脱退したイギリス労働組合会議 TUC,アメリカ産業別労働組合会議 CIOを中心にアメリカ労働総同盟 AFLを加えて設立された。2006年解散。略称,国際自由労連。本部はベルギーのブリュッセル。労働組合主義立場をとり,反共・反世界労連を基本に活動してきた。1969年アメリカ労働総同盟産業別組合会議 AFL-CIOが運営上の対立などから脱退したが,1981年には復帰した。日本では,1950年に結成された日本労働組合総評議会総評)が結成翌年の大会で一括加盟を廃案としたが,労働界の再編統一の流れのなかで解散直前の 1989年に加盟手続をとった。全日本労働総同盟(同盟)は 1965年に加盟,副議長を出す有力組合となった。その後総評,同盟などを吸収して 1989年発足した日本労働組合総連合会(連合)が一括加盟している。2006年10月に解散し,11月に国際労働組合連合 WCLと統合して国際労働組合総連合 ITUCを結成した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「国際自由労働組合連盟」の解説

国際自由労働組合連盟(ICFTU)(こくさいじゆうろうどうくみあいれんめい)
International Confederation of Free Trade Unions

国際自由労連とも略称。左翼的な世界労働組合連盟(WFTU)に対抗して,1949年末にアメリカ労働総同盟(AFL)など自由主義陣営の労働組合代表がロンドンで結成。反共の立場からマーシャル・プランなどアメリカの冷戦政策を支持

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世界大百科事典(旧版)内の国際自由労働組合連盟の言及

【国際自由労連】より

…国際自由労働組合連盟International Confederation of Free Trade Unions(ICFTU)の略称。世界労連(WFTU),国際労連(WCL)とともに有力な国際労働組合組織の一つで,沿革,組織化,機能の点で中心的存在。…

【労働運動】より

…すなわち第2次大戦後,すべての国の労働組合を結集して世界労働組合連盟(世界労連,WFTU)が結成されたが(1945),マーシャル・プランに対する態度をめぐって対立が激化し,分裂した。世界労連から脱退した組合(西欧諸国の大部分およびAFL,CIO―この両者は1955年合併してAFL‐CIOになる)は国際自由労働組合連盟(国際自由労連,ICFTU)を結成し(1949),反共主義,反世界労連の立場に立って世界労連と鋭く対抗した。だが,その後国際的な緊張緩和が進むと,反共を第一義的原則とするAFL‐CIOと西欧諸国労働組合との間の対立が生じ,69年,AFL‐CIOは国際自由労連を脱退した(ただし1982年には復帰)。…

※「国際自由労働組合連盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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