改訂新版 世界大百科事典 「国際周波数登録委員会」の意味・わかりやすい解説
国際周波数登録委員会 (こくさいしゅうはすうとうろくいいんかい)
International Frequency Registration Board
国際電気通信連合の常設機関の一つ。略称IFRB。1947年設立。ジュネーブに置かれている。各国が無線通信に使用する周波数の間での有害な混信を避けること,また,これらの利用の改善を図ることを任務としている。このため,各国から通告された周波数割当て,または静止衛星に割り当てられた位置について,これらが他に支障を与えないかどうかについて審査し,支障のない場合には,国際的承認を与えるためにこれを記録する。また,できるかぎり多数の無線通信の運用が可能となるようにするために,加盟各国に意見を提出するなどを行う。IFRBは,全加盟国による選挙によって選出された5名の委員で構成されているが,この選出に当たっては,世界の各地域から公平に委員が選出されるように考慮が払われている。
執筆者:堀口 栄則
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報