国際大学協会(読み)こくさいだいがくきょうかい(英語表記)International Association of Universities; IAU

大学事典 「国際大学協会」の解説

国際大学協会
こくさいだいがくきょうかい

高等教育界で活動するさまざまな機関と連携を図りつつ,高等教育における共通の関心事について反省・対応していくために,1950年に国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の下に設立された世界最大規模の高等教育機関のコンソーシアム(NGO)。2014年7月現在,およそ120ヵ国から624の高等教育機関および27の高等教育関連協会が加盟している。具体的には国際機関や政府機関への意思表明,国際会議やセミナーの開催,『国際大学ハンドブック』『International Handbook of Universities』『アフリカ高等教育ガイド』『Guide to Higher Education in Africa』や「世界高等教育データベースWorld Higher Education Database」などによる世界の高等教育機関に関する情報の提供,国際戦略についての加盟機関への助言,調査研究の実施といった活動を行っている。
著者: 髙谷亜由子

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際大学協会」の意味・わかりやすい解説

国際大学協会
こくさいだいがくきょうかい
International Association of Universities; IAU

全世界の大学の学問的協力,援助を目的に,1950年に設立され,常設の事務局をパリにおく。 50年にニースで開催した第1回総会以後,少くとも5年に1度総会を開き,基本方針の決定,会長の選挙などを行うこととし,以後,イスタンブールメキシコシティー,東京,モントリオールモスクワマニラなどで開催された。事務局付属の参考図書館は,諸国による,大学・高等教育機関に関する刊行・未刊行資料を備えており,国際的な情報交換のうえで貴重な存在となっている。 60年以降,ユネスコ協同で研究計画が進められ,また大学問題を主とする刊行物を発行している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android