国際婚姻(読み)こくさいこんいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際婚姻」の意味・わかりやすい解説

国際婚姻
こくさいこんいん

国籍や挙行地などの点で渉外的要素のある婚姻。婚姻に関する法律は,文化宗教などの違いにより,国によって異なっている。たとえば日本では協議離婚が認められるが,比較法的にはこれは例外であり,多くの国では裁判による離婚のみを認めている。またイタリアのように離婚の前提として5年間の法定別居判決取得要件とする国や,フィリピンのように離婚を禁止している国もある。そのため,国際的婚姻については,いずれの国の法律を適用するか,どの国で裁判ができるか,外国で取得した判決の効力はどうかなどが問題となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android