国際婚姻(読み)こくさいこんいん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際婚姻」の意味・わかりやすい解説

国際婚姻
こくさいこんいん

国籍や挙行地などの点で渉外的要素のある婚姻。婚姻に関する法律は,文化宗教などの違いにより,国によって異なっている。たとえば日本では協議離婚が認められるが,比較法的にはこれは例外であり,多くの国では裁判による離婚のみを認めている。またイタリアのように離婚の前提として5年間の法定別居判決取得要件とする国や,フィリピンのように離婚を禁止している国もある。そのため,国際的婚姻については,いずれの国の法律を適用するか,どの国で裁判ができるか,外国で取得した判決の効力はどうかなどが問題となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android