大学事典 「国際標準教育分類」の解説
国際標準教育分類
こくさいひょうじゅんきょういくぶんるい
教育のプロセスと成果に関するデータを収集,分析および比較するために作られた国際的なフレームワーク。ユネスコ(UNESCO)により1976年に開発され,1997年,2011年に改訂された。複雑な各国の教育システムを比較するため,0~8の教育レベルと分野から分類され,幼児教育等をレベル0とし,初等教育,前期中等教育,後期中等教育,中等後教育(非高等教育),短期高等教育,高等教育(学士),高等教育(修士),高等教育(博士)によって構成されている。この分類は,各国の教育システムや状況を反映するため,学校教育だけでなく,ノンフォーマル教育などさまざまな教育制度を対象としている。世界的に生じている高等教育のグローバル化や教育のパフォーマンスを評価する観点から,国際的な議論を踏まえて作られた分類と,比較可能な教育統計に対する需要が高まっている。
著者: 山崎慎一
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報