国際空港評議会(読み)こくさいくうこうひょうぎかい(その他表記)Airports Council International

日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際空港評議会」の意味・わかりやすい解説

国際空港評議会
こくさいくうこうひょうぎかい
Airports Council International

世界のおもな国際空港の管理者の団体。ACIと略称される。安全で効率的な航空技術・運航システムの開発、空港経営の効率化、騒音など環境問題の改善などについて情報交換し、唯一の国際空港団体として意見を表明し、国際民間航空機関ICAO(イカオ))や各国政府・規制当局などに働きかける役割を担っている。各空港の旅客数、貨物取扱量などの統計やサービス状況などについて調査・集計し、世界の空港ランキングを公表・刊行している。日本では成田羽田中部、関西の4国際空港が加盟している。

 1991年の設立。ジュネーブ本部があり、2014年1月時点で世界177か国・地域の1800を超える空港管理団体が加盟している。ヨーロッパ、北アメリカ、ラテンアメリカ・カリブ、アジア太平洋アフリカの五つの地域部会をもつ。国際空港評議会のヨーロッパ部会が空港から排出される二酸化炭素の削減を目的とした自主認定制度を立ち上げるなど、環境保護などの世論を踏まえた取り組みも行っている。2010年に、アイスランドの火山噴火に伴う火山灰影響でヨーロッパの空港が一斉に閉鎖された際には、全体の被害額を公表し、早期の空港再開を各国政府などに要請した。

[編集部]

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