園井恵子(読み)そのい けいこ

知恵蔵mini 「園井恵子」の解説

園井恵子

俳優本名、袴田トミ。1913年8月6日、岩手県岩手郡松尾村(現、八幡平市)生まれ。29年、宝塚音楽歌劇学校に入学し、翌年に花組の『春のをどり』で初舞台を踏んだ。星組に移ってからは伝説のトップスターとして知られた春日野八千代と共演している。42年に退団した後は映画や劇団で活躍し、43年の映画『無法松一生』では阪東妻三郎と共演した。45年8月6日、舞台公演で滞在していた広島で被爆し、21日に32歳で死去した。2019年、宝塚歌劇の発展に大きく貢献した歴代のスターやスタッフを紹介する施設「宝塚歌劇の殿堂」に、105人目の顕彰者として加わることが決まった。

(2019-5-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「園井恵子」の解説

園井恵子 そのい-けいこ

1913-1945 昭和時代前期の女優
大正2年8月6日生まれ。昭和5年宝塚少女歌劇団にはいり,「春のをどり」で初舞台。17年「ピノチオ」の主役最後に退団。宝塚映画などをへて大映の「無法松の一生」に出演した。20年8月6日広島で公演中に被爆,21日死去。33歳。岩手県出身。小樽高女中退。本名は袴田トミ。芸名ははじめ笠縫清乃。

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