園囿(読み)エンユウ

デジタル大辞泉 「園囿」の意味・読み・例文・類語

えん‐ゆう〔ヱンイウ〕【園×囿/××囿】

《「囿」は鳥獣放し飼いにする所の意》草木を植え、鳥や獣を飼う所。

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精選版 日本国語大辞典 「園囿」の意味・読み・例文・類語

えん‐ゆうヱンイウ【園囿・苑囿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「園」「苑」は草木を植えるところ、「囿」は禽獣(きんじゅう)を飼うところの意 ) 草木を植えて、鳥や獣などを飼っているところ。
    1. [初出の実例]「彼の神泉苑と申すは、〈略〉方八町に築かれたりし園囿(エンユウ)也」(出典太平記(14C後)一二)
    2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・下〕

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普及版 字通 「園囿」の読み・字形・画数・意味

【園囿】えんゆう

王室花園や鳥獣の飼育場。

字通「園」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の園囿の言及

【荘園】より

…宋以後の土地所有制は,荘の字がいかに多く使われても,ヨーロッパのマナーや日本の荘園制とは同一平面で論じられぬというのがそれである。 王室や有力者が郊外に園囿(えんゆう)を別荘として所有し,広大な庭園,田地,娯楽設備を併置した例は漢代から知られる。また南朝の江南貴族も,謝霊運の始寧墅(しねいしよ)や孔霊符の永興墅のように広い別荘をもった。…

※「園囿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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