日本歴史地名大系 「土佐原村」の解説 土佐原村とさはらむら 神奈川県:足柄上郡松田町土佐原村[現在地名]松田町寄(やどろぎ)東と南は中山(なかやま)村、東と北は三廻部(みくるべ)村(現秦野市)、北・西・南は宇津茂(うづも)村と接する。近世は小田原藩領。現寄地区七ヵ村の総称東山家(ひがしやまが)に含まれ、正保国絵図に村名をみる。天保五年(一八三四)の村明細帳(飯田文書)によれば、耕地はすべて畑方で六町一反余、農間に鍛冶炭・堅炭を焼き、小田原宿の加助郷を勤めた。文化九年(一八一二)小田原藩より萱沼(かやぬま)村など七ヵ村で漆売方について、仲買へ売るよう命じられたのに対し一〇年間は従前どおりに問屋への売渡しを嘆願している(「漆売方につき歎願書」県史九)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by