デジタル大辞泉
「土侯国」の意味・読み・例文・類語
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どこう‐こく【土侯国】
〘名〙
①
イギリス統治下の
インドでイギリスの直轄下にはいらず保護国として存続した国。大小五六二。
面積はインド全土の四五パーセント、
人口は二四パーセントを占めた。一九四七~四八年に
インド連邦、
パキスタンに併合された。藩王国。
②
アジア、特に
アラブの諸
国家で、中央集権的国家行政から相対的に独立して
部族の首長または実力者が支配する封建的な国家。
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土侯国
どこうこく
部族の首長や実力者によって支配される国家。土侯はほぼ大名にあたるが、同一部族によって形成される一定地域を支配する点に特徴がある。土侯国それ自体は国際法上の主権国家ではない。土侯国の用語は、おもにイギリスの保護下にあるものに用いられ、たとえば、かつてイギリスの植民地であったインドには、大小500余の土侯国が存在しており、イギリスの植民地政策は、土侯勢力を分断して個々に弱体化させたうえで、土侯と同盟関係を結んで植民地政府の統制下に置き、領民の支配に土侯の伝統的権威を利用した点に特徴があった。
[広部和也]
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