土侯国(読み)ドコウコク

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土侯国
どこうこく

部族の首長や実力者によって支配される国家。土侯はほぼ大名にあたるが、同一部族によって形成される一定地域を支配する点に特徴がある。土侯国それ自体は国際法上の主権国家ではない。土侯国の用語は、おもにイギリスの保護下にあるものに用いられ、たとえば、かつてイギリスの植民地であったインドには、大小500余の土侯国が存在しており、イギリスの植民地政策は、土侯勢力を分断して個々に弱体化させたうえで、土侯と同盟関係を結んで植民地政府の統制下に置き、領民の支配に土侯の伝統的権威を利用した点に特徴があった。[広部和也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

どこう‐こく【土侯国】

〘名〙
① イギリス統治下のインドでイギリスの直轄下にはいらず保護国として存続した国。大小五六二。面積はインド全土の四五パーセント、人口は二四パーセントを占めた。一九四七~四八年にインド連邦、パキスタンに併合された。藩王国。
② アジア、特にアラブの諸国家で、中央集権的国家行政から相対的に独立して部族の首長または実力者が支配する封建的な国家。

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